「ひょうたん池からミヤマカスミザクラに行く途中」でウマノスズクサが咲きました。「これが花?」とつい言ってしまいそうです。
本州以南の日当たりのよいところ、特に程よく草刈りがされた里山や河川敷に生えている蔓性の多年草です。茎は細く強く、無毛、直立して高さ1~5m位になり、葉とともに臭気があります。葉は互生しで柄があり、毛がなく滑らかで蒼緑色です。夏に葉腋から出る1本の細い柄の先に、緑紫色の花が1個横に向いて開きます。萼はラッパ状の筒形で、雌しべ6、蒴果は球状で6裂になります。根や果実は生薬とされていましたが、腎障害を引き起こすことが分かり、現在は用いられていません。
和名は、「馬の鈴草」。葉が馬の顔の形に、花の球形の部分が馬の首に掛けるような鈴に、花の形が馬の首に掛ける鈴に等、諸説あります。葉がジャコウアゲハ幼虫の食草となります。成虫は雄は黒、雌は褐色で大変綺麗ですが、野草園ではこれまで確認されていないようです。
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