アケボノソウが見頃を迎えています。写真を見てお分かりのように、個性的で鮮やかな花です。ファンが多く、問い合わせや案内をする機会が多い植物です。ミヤマカスミザクラそばの「案内番号②」が来園者に人気の場所です。他に、「ミズバショウの谷の木道沿い」では、上から見下ろして撮影できます。
日本では北海道、本州、四国、九州に、アジアでは中国、朝鮮半島に分布します。山野の水辺に生える2年草です。茎は四角張り直立し、高さ60~90cmになります。葉は柄があり対生し、茎の頂部を分枝し、柄のある白色の花をつけます。萼は緑色で、花冠とともに5つに裂け、花冠裂片には緑色の2点と黒紫色の細点があります。雄しべ5本で、蒴果に萼と花冠がついており、発芽後1年目はロゼットのまま過ごします。
和名の「曙草(アケボノソウ)」については、花冠の斑点を夜明けの星に見立てたという説が大変有名ですね。目を引く緑色の2つの点は、蜜腺です。昆虫が蜜を求めて集まってきます。
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