イヌハギ(マメ科)が、ひっそりと白い花を咲かせています。植物名にイヌが付くものは多いのですが、本物に対して役に立たない事や美しくないというときに、イヌ〇〇という名前が付けられるようです。その植物に対しても、イヌに対しても大変失礼なことだと感じる方が多いかしれません。
さて、イヌハギはどうでしょう。新牧野日本植物図鑑にはこう書いてあります。『犬萩の意味で、ハギに比べて花は小形、植物体は多毛のため、鑑賞の価値がないのでイヌハギと名付けたものであろう。』
そんなイヌハギですが、河川敷や海岸近くの砂地の開発が進んだことから、絶滅危惧種になっています。山形県でも絶滅危惧Ⅱ類に指定されており、絶滅が心配されている種である。園内の花は、まもなく終わりになります。