園内で、セイヨウオトギリソウは群落をつくって勢力を伸ばしていますが、オトギリソウは2・3株ずつ点在しています。あまり群落をつくらないようです。
日本全国、朝鮮半島、中国大陸に分布します。日当たりの良い赤土の道ばたや草地、山野に普通に生える多年草です。葉は対生し両葉がお互いに接近して茎を抱き、葉の中に黒点があります。茎の頂部が分枝し、小さい黄色の花が連なって咲きます。花にも黒点と黒腺が入り、花をつぶすと紫色になります。花は日中だけ咲き、1日で終わる1日花です。花弁や葉の油点が特徴的です。
和名「弟切草(オトギリソウ)」は、秘薬のことを人にもらした弟を、鷹匠の兄が怒って切ったという平安時代の伝説からつけられました。
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