キタコブシ(モクレン科)の冬芽が目立つようになりました。園内には、すっかり葉を落とした木とまだ葉をつけている木があります。葉を付けている木には、熟した実が裂けて開き赤い種子が見えるようになっているものがあります。花芽(冬芽)はまるで毛皮のコートを着ているようにふさふさです。寒い冬の間に花芽を守るのに万全の対策のように見えます。この時季、実を観察したり、冬芽を観察するのも楽しいものです。
キタコブシ(モクレン科)
低地から山地の落葉樹林内に生える、15m程になる落葉樹です。長い軟毛におおわれた花芽が多数つき、開花と同時に葉が一枚でます。種は糸でぶら下がります。コブシは横向きに咲き、モクレンは上向きに咲きます。コブシは6枚の花弁で、モクレンは9枚の花弁です。キタコブシの花弁基部は紅く、下に1枚の葉が一緒に出ます。タムシバの葉芽は無毛、キタコブシは葉・花芽とも有毛です。