クマシデ(カバノキ科) 「ロックガーデン」登り口、「野草の丘」と「大平沼」の間の道路沿いにあります。
本州・四国・九州に分布します。山地や平地に生える高さ14mにもなる落葉樹です。新枝は有毛です。葉は有柄で互生し、有毛です。雌雄同株で雌雄異花。新葉と花芽が同時に開きます。晩春、小枝から黄褐色の雄花穂が垂れ下がります。雌花穂は新枝の先に上向きにつき緑色です。雄花は雄しべ多数で花糸は2岐(き)しています。雌花は苞鱗(ほうりん:花または花になる芽を覆って保護するうろこ状の小片)内に2個あり、子房1個と2花柱があります。果穂は大型で葉状の苞鱗が密生しています。カタシデともいいます。
和名「熊四手 (クマシデ)」は、玉串やしめ縄につけられる白い紙を折った「四手(しで)」にどことなく似ていることから「シデ」で、 「クマ」は、果穂の果苞が密で、アカシデやイヌシデの果穂よりも大きく見えることからのようです。