「薬草コーナー」でセイヨウノコギリソウが咲きだしました。
ヨーロッパ原産で、日本には1887年(明治20年)に渡来した多年草です。茎は高さ60~100cm、葉は細かい羽状複葉で、ノコギリのように見えます。葉は互生で柄はなく、夏に茎の上部で分枝し、外周に短い白色または淡紅色の小さな舌状花よりなる頭状花序をつけます。切り花用としても栽培されています。
地上部の全草を乾燥し、一日量5~10gを水400ccで、半量になるまで煎じ、3回に分けて服用すると、胃液分泌促進作用があります。また、健胃、強壮、発汗、通経薬に効果があり、生の葉を揉んで、汁を傷口につけると止血作用・抗炎症作用があります。