センニンソウ(キンポウゲ科) 「マグノリア通り」にあるセンニンソウは、サラサドウダンツツジに絡んでいます。
北海道南部、本州、小笠原諸島、四国、九州、沖縄に広く分布しています。国外では中国中部、台湾、朝鮮半島南部等の亜熱帯の地域に分布します。山野や道端の日向に生えるつる性の木質の多年草です。茎はまばらに分岐し、葉は対生して柄があり、毛は生えていません。夏の終わりから初秋にかけて、茎の先や葉腋から花序を出し、白色の花を多数つけます。萼片は4で十字形に並び花弁のように見えます。花弁はありません。雄しべ、雌しべは多数あり、花柱は白色で羽毛状です。
葉、茎にポロトアネモニンという毒成分を含んでいて、汁液が皮膚に触れると水ぶくれが生じます。また、間違って食べると胃腸炎症を起こします。有毒植物です。
和名「仙人草(センニンソウ)」は、痩果(そうか:果皮が堅い膜質で、熟すと乾燥し、一室に1個の種子をもつもの。)に付く綿毛を仙人の髭に見たてたことによります。別名が「ウマクワズ(馬食わず)」と言い、有毒植物で馬や牛が絶対に口にしないことを意味します。