みどころ情報

ナツエビネが例年より遅く9月5日にやっと咲きました。

ナツエビネ(ラン科)  

 本州、四国、九州に分布します。国外では、中国南部、台湾、朝鮮(済州島)に分布します。暖地の落葉樹林内に生える多年草です。高さ20~40cm位です。葉は4~5枚が束生し越年生です。淡緑色の長楕円形で先端は鋭く尖り、縦にひだがあり光沢はありません。8月下旬に葉腋から1~2本の花茎を葉より高く出し総状花序をつけます。花は径2cm位で距はなく、側花弁は線形、唇弁は垂れ下がって3裂し、中裂片は大きく縁が波状で先端が尖ります。色は白色から深い桃紫色まで多様です。

 和名「夏海老根(ナツエビネ)」は、夏に開花する海老根(エビネ)であることに由来します。

 開花 令和4年 9月1日、令和3年 8月27日、令和2年 8月21日、令和1年 8月22日 開花日と気候との関係を調べるため開花した日の気象情報(その日の午前9時の気温と湿度&最低気温、前日の最高気温)を並べてみましょう。

午前9時の気温  午前9時の湿度  その日の最低気温 前日の最高気温  
令和5年9月5日24.4℃92%19.0℃28.0℃
令和4年9月1日26.2℃75%20.0℃26.5℃
令和3年8月27日26.5℃66%20.0℃28.0℃
令和2年8月21日28.2℃70%16.0℃32.0℃
令和1年8月22日24.0℃記録なし18.5℃27.0℃

 5年間のデータから開花にはその日の最低気温が20.0℃以下が条件の様です。この仮説が正しいか、次年度以降調査していきたいと思います。

 

開園日について

アーカイブ