ミズバショウの仏炎苞(白い部分)が開いてきて、ミズバショウらしくなってきました。でも、開花はまだです。
仏炎苞の中にある棒状のものは肉穂花序(にくすいかじょ)といいますが、そのブツブツの中から、4枚の花被片と4本のおしべと1本のめしべが出てきます。そして、おしべやめしべは花被片を押し上げて、一度にではなく順番に出てきます。これが開花なのでまだということになります。
3月30日から、ミズバショウの成長を見てみたいと思います。
左の写真では、葉芽だけが最初にでています。次の写真では仏炎苞が閉じて槍のように出てきます。その時、仏炎苞はくるまった状態です。そして、今日、仏炎苞は開き、マントの頭巾のように開き、中の肉穂花序が見えるようになりました。
【言葉解説】
仏炎苞(ぶつえんほう)
植物の 苞(ほう) のうち、 肉穂花序 (にくすいかじょ) を包む大形のもの。
苞(ほう)
蕾(つぼみ)を包むように 葉 が変形した部分 。
肉穂花序(にくすいかじょ)
穂状花序 の花序(花の付き方や咲き方のこと)が多肉質になったもので サトイモ科 の植物にみられます。
多肉質な太い花軸に 柄のない多数の小花を直接つける花序のことを 肉穂花序といいます。