「マグノリア通り」のムシャリンドウです。
本州中部地方以北から北海道に、国外では、朝鮮半島、中国北部、東シベリアに分布しています。日当たりの良い草地に生える多年草です。茎は根ぎわから群がって直立し高さ15~40cmで四角張っています。葉は対生で柄はごく短く、茎・葉とも毛があります。茎の上部に青紫色の長さは3㎝くらいの唇形の花をつけ、下唇が発達し、濃い紫色の斑が入り、羅生門蔓(ラショウモンカズラ)にやや似ています。萼は鐘状で5つに裂け、雄しべ4本のうち2本は長くなります。
和名の「武佐竜胆」は、滋賀県近江八幡市武佐町で発見された種であるとの説がありますが、その地には自生していません。もう1つの和名「武者竜胆」は、造園用語で「根元から数本の幹が立っている状態」を「武者立ち」といい、この言葉が和名の由来という説もあります。リンドウの名がついていますが、リンドウ科ではなくシソ科となります。