シデシャジン(キキョウ科)
本州および九州に分布します。国外では、朝鮮、中国東北部、アムール、ウスリーに分布しています。山地に生える多年草です。全体に粗い毛があります。茎は直立して50~100cmとなります。葉は互生で短い柄をもちます。夏から秋に上部で文枝し、総状花序となり、紫色の花をつけます。花冠は基部から5深裂し、裂片は線形で長さ1cm、半曲し、離弁状に見えます。雄しべ5。雌しべの花柱は長いです。子房は下位。蒴果は平たい卵体形で縦脈があります。
和名「四手沙参(シデシャジン)」は、花冠裂片の細裂のようすを神前に供える四手にたとえたものです。