みどころ情報

秋の七草 クズ

 ゲートから野草園にご入場いただいてすぐ、左側でクズの花が咲きだしました。敷地内ですが道路沿いになりますので、ご覧いただく際は、交通安全にご留意ください。「七草の庭」のフジは、勢いよく蔓を伸ばしていますが、花芽を見つけることができずにいます。

 温帯および暖帯に分布し、北海道から九州までの日本各地のほか、中国からフィリピン、インドネシア、ニューギニアに分布しています。山野に見られる大形の蔓状草本で、茎の基部は木質になります。葉は大きく3出複葉で、葉腋から総状花序が上向きに立ち上がり、濃紺紫色の甘い芳香を発する蝶形花を房状に密集してつけ下から順に開花します。根は太く多量のでんぷんを含んでおり、葛粉(くずこ)がとれます。食用の他薬用にも使われ、万葉の昔から秋の七草の一つに数えられています。

 和名は「葛(クズ)」。大和(奈良県)の国栖(くず)が葛粉の産地であったことに由来します。「葛湯」や風邪のひきはじめに服用する「葛根湯」は、良く知られていますが、こんなにきれいな花が咲くんですね。

 

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