「野草園だより10月号」

 10月に入り、朝夕の気温がぐっと下がり始め、園内ではリンドウやミヤマダイモンジソウなどの

秋の花、サンシュユやクサギなどの鮮やかな実をたくさん観察できます。

 また、秋の陽ざしの中、木々の紅葉・黄葉も進んできます。

 秋を見つけに野草園に出かけてみませんか?

 ブログやインスタグラムでも情報発信していますので、ぜひチェックしてみてください!

テンニンソウ

 「案内番号③」でテンニンソウが咲いています。

 本州、四国、九州に分布する日本固有種で、山地の樹陰に生える多年草です。地下に太い根茎があり、茎は四角張り、高さ1m程で直立します。葉は対生し、柄があり、初秋に茎の上部に花穂を出し、淡黄色で唇形の花をつけます。萼は短い筒状で、5つに裂け、花冠は下部が筒状です。雄しべ4、雌しべ1は、ともに花冠より長くなります。

 和名は「天人草(テンニンソウ)」。葉を虫の食害によってボロボロにされることが多く、その姿を天人の羽衣に見立てたという説がありますが、牧野富太郎博士は「天人草の意味は何によるものかわからない」とおっしゃっています。

ようこそ 野草園へ

 今日は、山形市立いずみ保育園の年長組さん・年中組さんが来てくれました。活動内容は、木の実拾い、松葉で相撲、アサギマダラの観察、オオバクロモジやカツラのにおい、イタドリ笛、カラコギカエデの実でヘリコプター、そしてドングリゴマ作りです。盛りだくさんの内容でしたが、約1時間かけて園内を散策し、五感をフルに使って自然を満喫しました。

 野草園では、幼稚園・保育園さんを対象に活動プログラムを準備しています。来園いただいた幼稚園・保育園さんからは、「見て触れられる」「園では体験できない」「また来ます」等々、嬉しい声を沢山いただいています。まずは、ご連絡・ご相談ください。

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