8番入ってすぐの「水辺の花コーナー」にヒメシロネが咲き始めました

ヒメシロネ(シソ科)

 日本では、北海道、本州、四国、九州に分布し、山間の湿地に生育しています。国外では、朝鮮半島、中国東北部、シベリア東部に分布しています。山野の湿地に生える多年草です。白色の地下茎をのばし、茎は四角張り直立して30~70cm。葉は対生して柄はありません。夏、葉腋に白色で唇形の小花をつけます。萼は5つに裂け、花冠の筒部は短く、上唇は2つに、下唇は3つに裂けています。雄しべ2、花柱は長くのび先が2つに分かれます。

 和名「姫白根(ヒメシロネ)」は、大型のシロネが、地下茎が白いのでシロネといい、シロネより小型であるためです。

「薬草講座」

 身近な薬草についての知識を深めていただくため、「薬草講座」を行います。

 専門家が漢方として利用されている植物を中心に解説します。

 薬草に興味のある方は、ぜひご参加ください。

「薬草講座」

日 時 : 令和5年9月2日(土) 午前10時~正午

内 容 : 園内を散策しながら生活に役立つ薬草について学習

講 師 : ㈱萬屋薬局 学術顧問 笠原 義正 氏

対 象 : 事前申込 先着15人

費 用 : 入園料500円(高校生以下200円)

申 込 : 8月20日(日)から電話で野草園へ

      📞023-634-4120

これが ウゼントリカブトの花です

 「コゴミロード」「藤棚」「アジサイロード」などで、ウゼントリカブトが咲きだしました。

 東北・関東の奥羽山脈を中心とした山地帯に生える多年草です。草丈50~180cmの茎の上部に青紫色の花をつけます。花弁に見えるのは萼片で、その中に細長い花弁が2枚あり、奥には距という部分があり蜜が分泌されます。雄しべと雌しべは入口の下側にあります。

 和名は「羽前鳥兜」。 羽前は山形県の旧国名、何と蔵王で発見されたのです。花が鳥兜・烏帽子に似ている、鶏の鶏冠に似ていることにも由来します。三大毒草の一つとして有名です。呼吸中枢の麻痺、心伝導障害が起こります。

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