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二十四節気 処暑の野草園

 昨日から二十四節気「処暑」の時季に入っています。処暑のころを境に夏の暑さが和らぐといわれていますが、野草園の今朝の最低気温は15℃、街中でも昨日の夜や今朝の風は半袖では涼しすぎるかなと感じた方もいるかもしれません。日中は夏の終わりを知らせるかのようにミンミンゼミが鳴いていますが、次第次第に夏の気配が消えていくことでしょう。

センニンソウとボタンヅル

「マグノリア通り」でセンニンソウ(キンポウゲ科)が咲き始めました。仙人草の名前は、花後にできる痩果の綿毛を仙人の髭に見立てたことに由来しています。別名はウマクワズ(馬喰わず)、有毒植物で馬や牛が食べないことからきています。茎や葉の汁が付くと、皮膚炎になることがあるので要注意です。有毒植物ですが、真っ白い十字形の花はとても綺麗です。

 センニンソウより一足先に、同じキンポウゲ科つる植物のボタンヅルも「藤棚」前で咲いています。葉がボタンの葉に似ていることからボタンヅルの名前があります。こちらも有毒植物です。センニンソウの花に似ていますが、センニンソウより小型です。

ノカンゾウ 七草の庭に咲く

 七草の庭にノカンゾウ(ワスレグサ科)が咲いています。秋の七草が咲く七草の庭で、橙色の花が目立っています。少し前まで園内ではヤブカンゾウが咲いていましたが、ノカンゾウはそれと入れかわるように咲き、9月中頃まで見ることができます。

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