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イヌザクラの冬芽はシウリザクラよりふっくりしています

 本州~九州の日当たりの良い谷間などに生える落葉高木です。サクラの仲間で、樹皮は灰白色で光沢があり、淡褐色の横長の皮目があります。新枝は灰白色。葉は長楕円形で先端は尾状に長くとがり、基部はくさび形。ふちは波打ち、やや浅い鋸歯があります。蜜腺は葉身の基部。花は葉の展開後、総状花序に白い花がブラシのようにつきます。シウリザクラは花序枝の下部に3~5個の葉がつきますが、イヌザクラは花序枝の下部に葉をつけません。   「ひょうたん池」の西側、ミヤマカスミザクラのそばにあります。

シウリザクラの冬芽はスリムです

 中国大陸(東北部)、ウスリー、樺太、南千島に分布しています。日本では、北海道、本州の中部地方以北、隠岐の島に分布し、山地の川沿いや谷間などに生育する落葉高木です。サクラの仲間で、樹皮は淡紫褐色~灰褐色で、縦の裂け目や、裂け落ちがあり、香気を発します。葉は互生で蜜腺が葉柄の上部につきます。葉身の先端は尾状にとがり、基部は心形。花は葉の展開後に咲き、新しい枝の先に総状花序をつけ、多数の淡黄色を帯びた白色の5弁花をつけます。花序枝の下部に3~5個の葉がつきます。イヌザクラは花序枝の下部に葉をつけません。   「ひょうたん池」の西側、ミヤマカスミザクラのそばにあります。

ショウジョウバカマの不定芽

 早春に私たちを楽しませてくれるショウジョウバカマは、二つの繁殖方法をもっています。ひとつは、種子による繁殖方法。そして、もうひとつは葉の先にできる不定芽による繁殖方法です。古い葉の先に小さな不定芽が作られ、次の世代を残していくという方法です。ある書籍によると、日あたりのいいところに生える個体群よりも、林床に生える個体群の方が不定芽を作る確率が高いようです。日あたりも良くない場所に生育する個体群は、種で増えるよりも確実な方法を身につけていく必要があったのでしょうね。

 ショウジョウバカマの葉の寿命は長く、3年に及ぶものもあるといわれています。葉は雪の下でもロゼット状に広がり、緑の葉のままで冬を越します。早春に目覚めたショウジョウバカマは、茎を立ち上げ花を咲かせます。

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