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トチノキの冬芽 太陽の光を反射しピカピカ

 トチノキ(ムクロジ科)の冬芽が、晩秋の太陽に照らされてピカピカ光っています。トチノキの冬芽は樹脂におおわれているので、太陽の光を反射し輝いて見えるのです。近づいて冬芽に触ってみると、べとべとします。この樹脂で冬芽は寒さを防ぎ、また、虫の侵入も防いでいるといわれています。

トチノキ(ムクロジ科)

落葉性の高木で、日本固有種です。水気を好み、沢筋などの適度に湿気のある肥沃な土壌で育ちます。葉は非常に大きく、長い葉柄の先に倒卵形の小葉5-7枚を掌状につけます(掌状複葉)。葉の間から穂状の花を咲かせます。花は白〜薄い紅色です。果実は、一般的に「栃の実」と呼ばれて食用になります。栃木県の郷土の木として親しまれています。

ハンノキもしっかり春の準備を整えました

 林野の湿地に生え、また植林される高さ17mになる落葉樹。幹は直立し分枝します。葉は有柄で互生し、雌雄同株。前年の秋に枝について越年した雄花の尾状花序は、有柄で黒紫褐色となり早春に垂れ下がります。雌花穂は雄花穂の下部につき、紅紫色で鱗片ごとに2個の花をつけます。果穂は楕円体の球果状で染料に用います。

 今時分のハンノキは、昨年の実から今年の実、雄花の冬芽、冬芽よ勢ぞろいの様相です。すっかり春の準備を整え、冬越しを万全の態勢でいます。

オオカメノキの冬芽 

 すっかり葉が落ちて、冬芽が目立つ季節になりました。オオカメノキ《ムシカリ》(ガマズミ科)の冬芽はとても可愛らしく、冬芽の中でも人気があります。ウサギのように見える方、ウルトラマンのように見える方、ワーイワーイと楽しそうな子どもに見える方、さらには、ラジオ体操をしているように見える方など、人によっていろいろな見え方があるようです。

オカメノキ(ガマズミ科)

名前からも葉に注目されがちな本種ですが、白い花も美しく葉に負けてはいません。花の中心部には両生花が集まり、そのまわりに白い装飾花がつきます。アジサイのなかまは、萼が変化したものですが、本種は花が変化したものです。名前は、葉が大きな亀の甲羅に似ていることが由来です。また、別名ムシカリは虫食われからという説があります。

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