アオハダ(モチノキ科)はすっかり落葉し、黄葉が綺麗だった葉がすっかりなくなっています。そして、一際鮮やかに見えるようになったのがアオハダの実です。9月の頃の、緑の葉の間に見え隠れする赤い実も綺麗でした。また、10月の、黄葉の中に見える赤い実も素敵でした。11月の、落葉した後のアオハダの実もまた見ごたえがあります。
みどころ情報
トチノキの冬芽 太陽の光を反射しピカピカ
トチノキ(ムクロジ科)の冬芽が、晩秋の太陽に照らされてピカピカ光っています。トチノキの冬芽は樹脂におおわれているので、太陽の光を反射し輝いて見えるのです。近づいて冬芽に触ってみると、べとべとします。この樹脂で冬芽は寒さを防ぎ、また、虫の侵入も防いでいるといわれています。
冬芽 冬芽は樹脂におおわれています 晴れた日 冬芽は枝先でピカピカ たっぷりの樹脂 防寒 防虫 とても大きな葉 5月 たくさんの花を付けます 秋にはたくさんのトチの実 今はすっかり葉を落としました
トチノキ(ムクロジ科)
落葉性の高木で、日本固有種です。水気を好み、沢筋などの適度に湿気のある肥沃な土壌で育ちます。葉は非常に大きく、長い葉柄の先に倒卵形の小葉5-7枚を掌状につけます(掌状複葉)。葉の間から穂状の花を咲かせます。花は白〜薄い紅色です。果実は、一般的に「栃の実」と呼ばれて食用になります。栃木県の郷土の木として親しまれています。
ハンノキもしっかり春の準備を整えました
11月 冬芽(左:雄花、右:雌花) 11月 冬芽(葉芽) 11月 今年の実 11月 昨年の実 3月 雄花穂 と 小さい雌花 幹の様子
林野の湿地に生え、また植林される高さ17mになる落葉樹。幹は直立し分枝します。葉は有柄で互生し、雌雄同株。前年の秋に枝について越年した雄花の尾状花序は、有柄で黒紫褐色となり早春に垂れ下がります。雌花穂は雄花穂の下部につき、紅紫色で鱗片ごとに2個の花をつけます。果穂は楕円体の球果状で染料に用います。
今時分のハンノキは、昨年の実から今年の実、雄花の冬芽、冬芽よ勢ぞろいの様相です。すっかり春の準備を整え、冬越しを万全の態勢でいます。