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ヤマモミジは東北から北陸にかけて日本海側の多雪地帯に分布します 

 ヤマモミジ(ムクロジ科)

 北海道、本州は青森から島根県の日本海側の多雪地に多く見られます。高さ12~15mほどの落葉高木です。葉は対生し、掌状に7~9裂し、不揃いな欠刻状の鋸歯があります。葉は紅葉しますが、黄色く色づくものもあります雄花と両性花が同じ木に咲きます。萼片、花弁ともに5。花弁は淡黄色~紅色、萼片は紅色。果実は2個ずつつき、プロペラ状の翼があり、鈍角に開く。

 翼果は2個セットで付いていますが、V字型(ブーメラン型)に付くのがヤマモミジで、東北から北陸にかけての日本海側の多雪地帯に分布します。一方、太平洋側・西日本でみられる、葉がヤマモミジより小ぶりなイロハモミジの翼果はほぼ水平に開きます

ウリハダカエデも紅葉が綺麗です。

ウリハダカエデ(ムクロジ科)

 「瓜膚楓(ウリハダカエデ)」の名前の由来は、樹皮の暗い青緑色の模様が、甜瓜(マクワウリ)の未熟な実の色に似ているのことからです。私の子供の頃は、お盆になると仏壇にお供えするのが習わしでしたが、今では甜瓜(マクワウリ)はなかなかお目にかかれなくなりました。マクワウリを例に出すより、イノシシの幼獣のうり坊(生後4カ月くらいまでの幼獣の体には、瓜のような縞模様があることが通称の由来)を例にした方が、子ども達にはわかってもらえそうです。

 本州、四国、九州、屋久島にかけて広く分布します。日本固有種です。やや湿気のある谷間や緩やかな斜面によく見られます。高さは8~10mになります。幹枝は菱形状の皮目が点在する(瓜肌)が特徴です。葉は対生、葉身は長さ10~15cmの扇状五角形で浅く3~5裂します。雌雄異株、まれに同株になります。淡緑色~淡黄色の花を総状花序に10~15個つけ、花弁は5個でへら形、雄しべは8個あります。

マルバノキの花が咲きました 野草園に冬が来ます

 「ログハウス裏」のマルバノキの花が咲きました。

 4千万年前の氷河期残存種で、現在は、岐阜県、高知県、広島県に隔離分布する日本固有種です。山麓に生える高さ1~3mの落葉樹で、葉は互生し長い柄があって円く、厚い膜質で毛がなく表面は白色をおびます。秋に紅葉し、葉が落ちようとする頃に葉腋に短い柄を出し、その先に暗紅色の花を2つ背中合わせに開きます。花柄の根元に鱗片が数個つき、萼は5裂、花弁5、雄しべ5、花柱2、子房2です。蒴果は大型で、ベニマンサクともいわれます。

 2つの花が背中合わせに咲く姿が特徴的です。ボールペンの先程の小さな花です。目を凝らしてご覧ください。野草園内で最後に花を咲かせるのが本種と言われています。

 

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