「スワンヒルの庭の北側道路」のイイギリです。
日本(本州以南)、朝鮮、中国、台湾に分布する山地に生える雌雄異株の落葉高木です。太い枝を車軸状に広げ、樹皮は灰白色です。葉は大きなハート形で互生し、秋には黄葉します。枝先に長さ20-30cmの円錐花序が垂れさがり、緑黄色の花を多数つけます。果実は球形で、秋に真っ赤な房状の実を木いっぱいにつけます。果実は長いあいだ枝についているのが、突然なくなってしまいます。和名は「飯桐、椅昔(イイギリ)」。木の姿がキリに似ていること、大きな葉が昔、食器代わりに飯(おこわ)を包むのに使われたことに由来します。
今はまだ葉が残っていますので、実は葉の陰に隠れている状態(左下写真)です。そこで、ぜひ木の下から見上げてください。高い枝いっぱいにブドウの房のような実がたくさんついている様子に感嘆されることでしょう。その様子は、「実りの秋」そのものです。