みどころ情報

食べてはいけません!! テングタケ

 「大平沼西側の東屋前」のテングタケです。ここ数日で一気に成長しました。群生しています。一見おいしそうにも見えますが、誰もがその名前を知っている毒キノコです。テングタケと言うと同じ仲間のベニテングタケをイメージされる方が多いようです。ベニテングタケは、見た目がオレンジ色でゲームや童話・アニメなどにも登場しますが、毒性はテングタケの方が強いと言われています

 カサは直径が4~25cmほど色は褐色または黄土色を帯びた褐色で中央部の方の色が濃くなっています。カサの表面には白いイボが無数にあり、湿気が多い時にはヌメリがでます。ヒダは密に並んでいて、柄は高さが5~20cm程度で根元にいくほど太くなっており柄の中ほどの箇所に白いツバが見られます。柄の基部は丸くなっていて一番太く、球形のツボで覆われています。このツボのフチの部分はリング状に反り返るという特徴があり、色は白色で、柄に離生しています。

 食べると消化器系、神経系の中毒症状が起こり、嘔吐、腹痛、下痢、痙攣、運動失調、幻覚、視力障害、興奮、頻脈、発汗などで酷い場合は呼吸困難や昏睡状態に陥る事もあります。 先月、公園内で採取したキノコを画像で検索し、食用であると判断し、食したところ中毒症状になった事案が発生しました。それが、テングタケでした。イボもツバも脱落することがあるため、画像検索を安易に信用することは危険が伴うようです。最も有名な毒キノコでありながら、毎年中毒事案が報告されています。

ナニワズの新しい葉と来春に花となる蕾

 「藤棚そば」のナニワズの様子です。

 ナニワズは、夏に落葉し、秋に新しい葉と翌春に咲くの花の蕾が生えてきます。やがて訪れる厳しい冬を、新しい葉と蕾でじっと耐えます。本園は11月末をもって冬の休園に入りますが、4月の開園とともに皆さんをお迎えする花の一つが、ナニワズです。

ツルリンドウの実

 「薬草コーナー」と「ミズバショウの谷№㉗から杉林に向かう途中」で、ツルリンドウが実をつけています。紹介した写真は、後者です。多くの実をつけています

 朝鮮、中国東北部と日本の北海道・本州・四国の山地の樹陰に分布する多年草のつる性植物です。茎は細長く地をはい、長さ30~60㎝になります。葉は対生し柄があり、裏面は帯紫色です。秋に葉腋に淡紫色の花をつけ、萼は筒部が短く、5つにさけ、花冠は鐘状で5つに裂けます。液果に長い柄があり紅紫色に熟します。

 最後の写真は、8/20の開花の様子です。薄紫の花が紅紫色の実に、見事に変身しています。

 

開園日について

アーカイブ