みどころ情報

名の通りキハダの内皮は黄色です

キハダ(ミカン科)

 アジア東北部の台湾、朝鮮半島、中国の河北省から雲南省にかけて、またヒマラヤの山地に自生しており、日本では北海道から沖縄に分布しています。各地の山地に生える落葉樹です。雌雄異株。高さ15m内外となり、幹は淡黄褐色で厚いコルク質をおび、縦溝があり、内皮は黄色いです。葉は対生で裏面は帯白色です。夏、円錐花序をなし黄緑色の細かな花を開きます。萼片、花弁ともに5~8。雄しべ5、雌しべ1。核果は黒く熟します。ヒロハノキハダともいいます。

 和名「黄膚(キハダ)」は、樹皮の表皮と内部の木質部との間にある内皮が、鮮やかな黄色であることから名があります。

 薬草 生薬名:コルク層を取り除いた内皮を乾燥させたもの黄柏(オウハク)と言います。効能は、下痢、打撲傷、健胃です。

 

「吉林の庭」のサルスベリが咲き出しました

サルスベリ(ミソハギ科) 

 中国南部原産。庭木として植えられる落葉樹です。幹は平滑、高さ3~7m位になります。葉はほとんど柄がなく対生です。夏から秋にわたり枝の先に円錐花序をなし、紅色または白色の花を開きます。(本園は紅色)。花は開花したその日で萎んでしまう一日花です。蕾が多く次々と咲きます。花が百日にわたり咲くという意味で、(百日紅)ヒャクジツコウとも呼ばれます。萼は6つにさけ、花弁6、雄しべは多数で、外側の6本は特に長いです。蒴果を結びます。

 和名「猿滑(サルスベリ)」は、幹がスベスベして、猿が登ろうとしても、滑ってしまうということでつきました。

 

タカノハススキは鷹の羽の毛様のような斑が特徴です

タカノハススキ(イネ科)

 人家に栽植して観賞するススキで園芸品種です。葉はやや幅が狭く、硬質で著しくざらつき、上面に淡黄色の矢羽形の斑が2~3cmの間隔で現れ、下面は淡緑色で光沢があります。秋に茎頂に穂を出し、多数の糸状の枝穂を分かって、枝穂上に小穂を密に双生し、柄に長短のあることなど、すべてススキと同様です。別の品種で葉に縦に白斑の現れるものにシマススキがあります。

 和名「鷹羽薄(タカノハススキ)」は、葉に斑が入り、タカの羽の模様に似ることからつきました。

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