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クマヤナギの昨年の実が赤く色付き、同時に花も咲かせています

クマヤナギ(クロウメモドキ科)

 北海道南部以南から本州、四国、九州まで分布しています。丘陵地、山地の雑木林の縁、川沿いの土手、湿地に多く生育する落葉樹です。茎は滑らかでつる性を帯び、長くのび、紫緑色です。葉は柄があり互生します。夏に枝先あるいは葉腋に円錐花序をなし、小さな白花をつけます。萼片5、花弁5、雄しべ5、雌しべ1。核果は緑色から紅色、黒色と変わり、鳥類の餌となります。 

 和名「熊柳(クマヤナギ)」は、冬は葉を落とし、黒々とした幹やつるがクマを連想するところから名が付きましたが、、ヤナギとは別の種クロウメモドキ科の植物です。

 

オトギリソウが色々な所で咲いています

 園内で、セイヨウオトギリソウは群落をつくって勢力を伸ばしていますが、オトギリソウは2・3株ずつ点在しています。あまり群落をつくらないようです。

 日本全国、朝鮮半島、中国大陸に分布します。日当たりの良い赤土の道ばたや草地、山野に普通に生える多年草です。葉は対生し両葉がお互いに接近して茎を抱き、葉の中に黒点があります。茎の頂部が分枝し、小さい黄色の花が連なって咲きます。花にも黒点と黒腺が入り、花をつぶすと紫色になります。花は日中だけ咲き、1日で終わる1日花です。花弁や葉の油点が特徴的です。

 和名「弟切草(オトギリソウ)」は、秘薬のことを人にもらした弟を、鷹匠の兄が怒って切ったという平安時代の伝説からつけられました。

ハッカの名はついていますが・・・ヤマハッカ

 「ひょうたん池西側」「ミズキ林の向かい側」で、ヤマハッカの小さな花が咲きました

 北海道、本州、四国、九州に、国外では朝鮮、中国に分布する山野に生える多年草です。茎は四角張り、高さ60~90cmで直立し、葉とともに毛があります。葉は対生し柄があり、秋に茎の上部に花穂を出し、紫色で唇形の小花数個ずつ数段付けます。萼は5つに裂けて緑色で、花冠の上唇は上向き、雄しべ4のうち2本は長くなります。

 小さな花で、写真撮影には苦労します。和名は「山薄荷(ヤマハッカ)」。 山に生えるハッカの意ですが、ハッカはシソ科ハッカ属、ヤマハッカはシソ科ヤマハッカ属で、属が違います。葉をもんでも香気はほとんどありません。実際、お確かめください。

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