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モミジガサの変わった花です

 ひょうたん池を南に進んだ「コゴミロード」で、モミジガサが咲いています。

 北海道、本州、四国、九州に分布し、山地の湿り気のある樹林の林床、林縁に自生する多年草です。茎は直立し、高さ90cm内外、上部には短いちぢれ毛があります。葉は互生し柔らかで深裂し、長い柄があり、夏に茎の上部で分枝し、微細な苞状葉がある頭状花序を円錐状につけます。1頭状花序に5個ある管状花は白色でときに少しばかり紅紫色を帯び、長さ9㎜足らずで、痩果は長さ5㎜程、冠毛は白色で長くなります。

 ヤブレガサの花に似て、先がカールしているちょっと変わった花です。長雨の影響か、酷暑の影響か、茶色く変色してしまったものが多く、残念です。和名は「紅葉笠」。葉がモミジの形に似て、若芽が傘のようになることからつけられました。 

 

見慣れたアカマツですが、知らなかったことが一杯の木です

アカマツ(マツ科)

 和名「赤松(アカマツ)」は、樹皮が赤いことから。神様が木に降りてくるのを待つ木。二股に分かれた松葉から、「股(マタ)」がマツに訛化した説があります。クロマツ(黒松)をオマツ(雄松)というのに対してメマツ(女松)という地方もあります。

 アカマツ林に生息するマツタケは、アカマツを主な共生相手とする「菌根菌(きんこんきん)」です。アカマツの根に「菌根」という器官を形成し、マツが土から水分や養分を吸収するのを助け,代わりにマツから炭水化物をもらって生活しています。マツタケの生育には50年生くらいまでの比較的若いアカマツ林が良いとされています。本園にはマツタケはありません。

 マツ材線虫病(英:pine wilt、通称:松くい虫)は全国的にアカマツの枯死被害をもたらしている病害です。原因はマツノザイセンチュウによる感染症であることが1971年に日本人研究者(森本桂氏, 岩崎厚氏らによって発表されました。1972年、森本桂氏, 岩崎厚氏らによってマツノマダラカミキリによって媒介され]ことが判明しました。

 媒介昆虫の駆除や殺線虫剤の樹幹注入などの対策が被害の先端地域や保安林などの重要な森林を中心に進められています。また、被害の大きかった森林でも枯死せずに生き残ったアカマツを選抜して種を採り、線虫に強い系統を探し固定する試みが全国で行われているそうです。 

サワヒヨドリが咲いています

 「水辺の花コーナー」で、サワヒヨドリが咲いています。

 日本では北海道~九州、屋久島、種子島に、アジアでは 朝鮮,台湾,中国,ベトナム,フィリピンに分布しています。日当たりの良い山地に生える多年草です。茎は直立し、高さ50~100cm、毛があります。葉は対生で柄がなく、裏は淡色で腺点(せんてん:蜜、油、粘液などを分泌または貯めておく小さな点のこと)があり、秋に茎の上部に花穂をなし、白か淡紅色の小頭状花序がつきます。痩果(そうか: 果皮が堅い膜質で、熟すと乾燥し、 一室 に1個の種子をもつもの。)の冠毛は白色です。

 和名は「沢鵯(サワヒヨドリ)」。写真からもお分かりのように、ヒヨドリバナに似た花をつけ、沢などの湿地を好むことからつけられました。

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