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タムラソウが次から次と花をつけています

タムラソウ(キク科)

 本州、四国、九州に分布しています。国外では朝鮮半島に分布しています。山地の草原などに多い多年草です。茎は高さ30~150㎝で直立します。葉は互生して羽状に深裂します。葉はアザミに似ていますが、刺はなく質もやわらかいです。夏に茎の上部が枝分かれし、切れ込みのある管状花からなる紅紫色の頭状花を上向きにつけます。総苞は広卵状です。花序が大きいため、一見アザミ属のようですが、タムラソウ属です。タマボウキともいいます。

 和名「田村草、多紫草(タムラソウ)」は、「語源は不明」であると牧野富太郎先生は述べていますが、古名の「玉箒(たまばたき)」 は、花後に多数の実がつく様子が箒(ほうき)に使うからといい、玉箒草(たまばたきそう)が転訛して、タムラソウとなったといいます。また、多くの紫色の花をつけることから、多紫草から、タムラソウになったなどの説があるといいます。

ようこそ! アサギマダラ

 本日、13時過ぎに2頭、16時頃に4頭、アサギマダラを確認しました。はからずも、昨年度と同じ、9/7に最初の確認となりました。今夏は、記録に残る猛暑でしたが、本格的な秋の到来とともに、アサギマダラの訪れを期待しています。

 

アケボノソウが見頃を迎えています

 アケボノソウが見頃を迎えています。写真を見てお分かりのように、個性的で鮮やかな花です。ファンが多く、問い合わせや案内をする機会が多い植物です。ミヤマカスミザクラそばの「案内番号②」が来園者に人気の場所です。他に、「ミズバショウの谷の木道沿い」では、上から見下ろして撮影できます。

 日本では北海道、本州、四国、九州に、アジアでは中国、朝鮮半島に分布します。山野の水辺に生える2年草です。茎は四角張り直立し、高さ60~90cmになります。葉は柄があり対生し、茎の頂部を分枝し、柄のある白色の花をつけます。萼は緑色で、花冠とともに5つに裂け、花冠裂片には緑色の2点と黒紫色の細点があります。雄しべ5本で、蒴果に萼と花冠がついており、発芽後1年目はロゼットのまま過ごします。

 和名の「曙草(アケボノソウ)」については、花冠の斑点を夜明けの星に見立てたという説が大変有名ですね。目を引く緑色の2つの点は、蜜腺です。昆虫が蜜を求めて集まってきます。

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