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つる植物のツルマメ、ヤブマメ、ヤブツルアズキの花が満開です

ヤブマメ(マメ科)              ツルマメ(マメ科)               ヤブツルアズキ(マメ科)                
 日本全土の林のふちなどに多いつる性の1年草です。葉には柄があり互生で毛があります。夏、葉腋に短い花序をなし、淡紫色の蝶形の花を開きます。萼は筒形で、上部は5つに裂け、毛があります。雄しべ10で、下側の9本は合体します。地下に閉鎖花ができ、丸い豆果ができます。ギンマメともいいます。 日本では本州、四国、九州、沖縄の各地、国外では朝鮮半島、中国、ロシアのウスリー川沿岸やアムール川沿岸地域に分布します。日当たりのよい野原や道端に生えるつる性の1年草です。茎は細長く毛があり、他物にからまります。葉は長い柄と毛があり互生です。夏から秋に葉腋に短い穂をなし、柄のある紅紫色の蝶形の花を開きます。萼は鐘形で5つに裂け、毛があります。雄しべ10で、下側の9本は合体します。豆果に毛が密生します。ノマメとも呼ばれます。 本州、四国、九州に分布します。国外では、朝鮮半島、中国大陸、ベトナム、ミャンマー、ネパール、ブータンに分布しています。各地の原野に生えるつる性の1年草です。茎は細長く物に絡み、葉は長い柄があり互生で、毛を持ちます。秋、葉腋に花柄を出し、その先に2~3の柄を持つ淡黄色で蝶形の花を開きます。豆果は垂れ下り、黒褐色です。種子は緑褐色で小さいです。
 和名「藪豆(ヤブマメ)」は、林の縁ややぶなどに多いのでこの名があります。 和名「蔓豆(ツルマメ)」は、旺盛に蔓を伸ばし、色々なものに絡み付いて成長していくマメ科の植物というのが名の由来です。別名の「野豆(ノマメ)」は大豆が畑で栽培されるのに対してツルマメは野原に野生するからです。 和名「藪蔓小豆(ヤブツルアズキ)」 は、藪に生えるつる性になるアズキを意味します。

ヤマハギとマルバハギとミヤギノハギは似ています

ヤマハギ(マメ科)  マルバハギ(マメ科)     ミヤギノハギ(マメ科)
 アジア原産で日本では北海道から九州にまで分布しています。各地の山野に生える高さ2m程の落葉低木です。葉腋から長い花柄を伸ばし花をつけます。紅紫色の蝶形花で、翼弁の色は濃く、ほぼ竜骨弁と同じ長さで、少し内側に曲がります。長い葉柄があり、広楕円形の小葉は先端は円形です。花柄も長く、葉の間から花穂が突き出しているのが特徴です。秋の七草に詠まれているハギは本種と言われています。 本州から九州分布します。国外では朝鮮・中国に分布しています。各地の山野に生える落葉樹です。枝を多く分枝し、垂れ下り、あるいは直立して、高さは2m位です。葉は柄があり互生で、裏面に毛があり淡白色です。秋に葉腋に短い花序を出し、紅紫色で蝶形の花をつけます。豆果は平たく、熟してもさけず、中に1個の種子があります。 本州の東北地方、北陸地方、中国地方に分布します。日本固有種です。園芸用として栽培され、庭木として盛んに植えられます。落葉広葉樹の低木で、高さは1~2mになり、枝は地面につくほど枝垂れます。葉は3出複葉で互生します。葉の表面は無毛もしくは主脈のみまばらに白い毛が生え、裏面には伏した毛が生えます。葉の縁は全縁です。托葉は小さく、披針形です。花は蝶形花で、葉腋につく複総状花序に2個ずつらせん状につきます。花色は紅紫色です。豆果は熟しても割れません。

名の通りキハダの内皮は黄色です

キハダ(ミカン科)

 アジア東北部の台湾、朝鮮半島、中国の河北省から雲南省にかけて、またヒマラヤの山地に自生しており、日本では北海道から沖縄に分布しています。各地の山地に生える落葉樹です。雌雄異株。高さ15m内外となり、幹は淡黄褐色で厚いコルク質をおび、縦溝があり、内皮は黄色いです。葉は対生で裏面は帯白色です。夏、円錐花序をなし黄緑色の細かな花を開きます。萼片、花弁ともに5~8。雄しべ5、雌しべ1。核果は黒く熟します。ヒロハノキハダともいいます。

 和名「黄膚(キハダ)」は、樹皮の表皮と内部の木質部との間にある内皮が、鮮やかな黄色であることから名があります。

 薬草 生薬名:コルク層を取り除いた内皮を乾燥させたもの黄柏(オウハク)と言います。効能は、下痢、打撲傷、健胃です。

 

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