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ヤエドクダミをご覧になったことはありますか?

 「料金所脇」のヤエドクダミです。ドクダミは至る所で見られますが、八重咲きの品種をご覧になった方は少ないのでは?

 地下茎を伸ばして増えるので、しばしば大群落になることがあります。全草に独特の臭気があります。葉は先のとがったハート形で質は柔らかく全緑で互生し、茎頂に1~3㎝の穂状花序を付け直径2~3㎝の白花を咲かせます。白い花弁に見えるものは総苞片です。複数枚の総苞弁の間に、花弁も萼片もなく雄しべと雌しべだけの小花が隠れています。

  一部緑色の総苞片から、葉に近い性質であることが分かります。普段見慣れた品種と少し違うだけで、とても新鮮な気分になりますね。

ナツツバキ

 「吉林の庭」で、ナツツバキが咲き始めました。

 ナツツバキ属ではもっとも花が大きく、山中に生える落葉高木です。樹皮はなめらかで10年目位になると古い樹皮がはげおちます。夏に柄のある大きな白い花を開きます。花弁は5枚でしわがより、裏面には白い絹毛があり、ふちは波打ち細かい鋸歯があります。

 夏に咲く椿。ロマンチックな名前に惹かれ、ずうっと開花を待ち望んでいました。まだ蕾が多く、花はこれから楽しめそうです。樹皮のなめらかさが、写真から感じていただけますか?

トビシマカンゾウが咲き始めました

 「学習センター西側」でトビシマカンゾウが咲き始めました。

 山形県の離島、飛島と佐渡の海岸に限定して自生する海の近くに生える多年草です。ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)より葉の幅があり、縁は波打ちます。草丈が高い点を除いて相違はなく、海岸という立地に基づく生態型(島嶼(トウショ)(大小の島々のこと)型)であろうと考えられています。最初に飛島で発見され、全島にわたって広く分布しており、この花や蕾をとって食用にしたり、葉は稲わらの代用として島民の生活に利用されていました。

 和名は「飛島甘草」。文字通り甘いそうです。ゼンテイカと比べると、草丈がかなり高いことが分かります。

 

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