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シャクジョウソウが咲き出しました

シャクジョウソウ(ツツジ科)

 北海道、本州、四国、九州に分布する山地の樹影に生える多年草です。国外では、アジア、北アメリカ、ヨーロッパの温帯に分布します。茎は束生し、直立して高さ20cm内外で円柱形です。鱗片状の葉は互生し、下部は重なり合います。茎の頂に総状の花穂をなし、淡黄白色の花を5~10個下向きにつけます。花は長い釣鐘で、花弁4、雄しべ8.蒴果を結びます。腐生植物(種子植物の内で、植物体に光合成で自活する能力がなく、菌類と共生して栄養素を得て生活するもの)なので葉に葉緑素はありません。

 和名「錫杖草(シャクジョウソウ)」は、全体の姿を僧侶や修験者が手に持って打ち鳴らす錫杖(しゃくじょう)に見立てたものです。

園内に一番多いケイタドリ

ケイタドリ(タデ科) 「七草の庭」、「ツツジの丘」、「ひょうたん池」西側にあります。

 北海道西南部から本州中部に分布する山野に多い多年草です。日本固有種です。根茎は横にはい肥厚し、皮は褐色です。茎は高さ2~3mで、少し弓状に傾き、中空で質は硬く、緑色で日に当たると紅色となります。葉は互生で柄があり、裏面は淡白色です。雌雄異株です。夏から秋にかけて、茎の上部の葉腋から花序を出し、白色の小さな花をつけます。萼は5裂し、花弁はありません。

 和名「毛痛取(ケイタドリ)」は、傷薬として若葉を揉んでつけると血が止まって痛みを和らげるのに役立つことから、「痛み取り」が転訛して名付けられました。「毛」は葉や茎に毛があるからです。

イタドリが至る所で花を咲かせています

 園内にはイタドリ、オオイタドリ、ケイタドリの3種類がありますが、違いがあまりよくわかりませんでした。そこで、調査し、やっと納得しました。自信をもって教えられます。「マグノリア通り」の№1の所にあるのはイタドリでした。今後、オオイタドリ、ケイタドリを紹介していきます。今日は、そのイタドリです。

 イタドリ(タデ科) 「七草の庭」にもあります。

 中国から台湾、朝鮮、日本各地まで広く分布している山野に生える多年草です。根茎は地中を貫いて伸び、木質で黄色です。茎は直立あるいは斜めに傾き、草丈は1.5m位です。茎は中空で分枝します。葉は互生で柄があり、葉は卵形~広卵形です。先が尾状にとがります。基部は切形です。裏面は淡緑色です。雌雄異株です。夏に葉腋や枝の先に複総状様花序を出し、小さな白色の花を多数つけます。萼は5裂し、雄花の雄しべは8、雌花の雌しべは3花柱あります。

 和名「痛取(イタドリ)」は、傷薬として若葉を揉んでつけると血が止まって痛みを和らげるのに役立つことから、「痛み取り」が転訛して名付けられました。漢字では「虎杖」とも書き、軽くて丈夫なイタドリの茎が杖に使われ、茎の虎斑模様から「虎杖(こじょう)」と呼ばれたことによります。

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