ノビル(ヒガンバナ科) 「七草の庭」の至る所、「薬草ーナー」にあります。
東アジアに広く分布しています。日本では北海道から沖縄まで分布しています。山野や堤の上などに生える多年草です。鱗茎は白色です。茎は柔らかい柱状をして立ち、白緑色をしています。下部に2~3の葉を出します。初夏、茎の先に散形花序を立て、白紫色の花を開きます。花序の基部に膜質の総苞葉片2個があります。花にムカゴをつけて繁殖し、葉と地下の球根は食用になり、古代から食べられていたといわれています。花被片は6で集まって筒鐘形となり、雄しべ6。草全体にニラの臭いがします。
和名「野蒜(ノビル)」は、昔から食用野草として知られることから、野に生えるヒル(蒜)という意味です。蒜はネギやニンニク、ニラなどネギ属の野菜の古称です。