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エビガライチゴ

 「ミズキの林をひょうたん池に向かう道路脇」で、エビガライチゴが咲きました。

 日本、中国北部、朝鮮半島に分布し、山地の日当たりの良い所に生える落葉低木です。茎は直立するが後に蔓状となり、紫赤色の堅い腺毛を密生します。葉は互生し柄を持ち、裏面は白毛があります。枝の端に総状花序を作り、淡紅色の花が付きます。萼片5、花弁5、雄しべ多数で短く、核果は集まって球形となり、8月頃赤く熟し食べられます。冬芽には白い軟毛が密生します。

 和名の「海老殻苺」は、腺毛が赤くエビガラのようであることからきています。写真からも、硬そうな腺毛がお分かりになるのではないでしょうか。葉の裏側が白っぽく見えることから、別名「ウラジロイチゴ」とも呼ばれます。これも、独特な様相の花ですね。

ハハコグサが様々なところで咲いています

ハハコグサ(キク科) 「ロックガーデン」、「ハーブ園」、「ひょうたん池」西側、「ナナカマドの森」等で咲いています。

 北海道から九州にかけて全国に見られますが、古代中国または、朝鮮半島から帰化したと言われています。国外では、中国からインドシナ、マレーシア、インドにまで分布しています。各地の道端、荒地に普通に生える2年草です。茎は高さ20cm~30cmです。基部より分枝して直立します。葉は互生で、茎とともに白毛があります。春から夏に黄色の頭状花序をつけます。中央は筒状の両性花、外周は糸状の雌性花(しせいか)で、総苞は黄色で堅いです。春の七草の1つ、御形(ごぎょう、おぎょう)はこれです。茎葉の若いものを食用にします。

 和名「母子草(ハハコグサ)」の由来は諸説ありますが、有力なものとして、茎葉全体に白く軟らかい毛が密生し、花の冠毛も起毛状にほおけ立つことから、別名ホホコグサとよばれ、これを昔は「ほほける」を「ははける」と書いたので、当て字でハハコグサに転訛したといわれているそうです。

 

ホタルブクロ

 「吉林の庭」のホタルブクロです。

 北海道から九州にまで分布している山野に生える多年草で、チョウチンバナ、ツリガネソウ、ホタルグサなどとも呼ばれます。茎の上部に大きな鐘形の花をつけ、淡紅紫色または白色で、先は5裂し、萼片のところにそり返った付属体があります。そり返らないのは、ヤマホタルブクロです。

 和名「蛍袋」。形状が蛍に似ている?と思いきや、蛍を入れて遊んだからだそうです。夜、ホタルブクロの中の蛍が光を出すと、どのように見えるのか、想像力が掻き立てられますね。

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