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ウワミズザクラが満開になりました。これから、イヌザクラ、シウリザクラも咲きます

 ウワミズザクラ、イヌザクラ、シウリザクラは、一見するとサクラとは気づきにくい花です。それは、穂状の花をつけるからです。しかし、その一つひとつの花をよく観察すると確かにサクラの花であることがわかります。

 ウワミズザクラ(バラ科) 園内至る所にあります。(「クリンソウの谷」「ロックガーデン」「友好姉妹都市ゾーン」等)

 北海道西南と本州、四国、九州の山野に自生し、日当たりがよく、小川沿いなど湿潤した環境を好みます。サクラの仲間です。イヌザクラ、シウリザクラに先がけて咲きます。樹皮は灰 から 褐色です。小枝の多くは落葉後に落ちます。葉は楕円形で先が急に細くなり、縁には鋸歯があります。花は長さ10 cmほど、白い総状花序は雄しべが目立ち、ブラシのように見えます。

 和名「上溝桜(ウワミズザクラ)」は、木の表面に溝が多くあることから、うわみぞ(上溝)それから転訛して、ウワミズとなり、ウワミズザクラと呼ばれました。 古代の亀卜(亀甲占い)で溝を彫った板(波波迦)に使われました。

 イヌザクラ(バラ科) 園内入って直ぐのミヤマカスミザクラの側、「ロックガーデン」登って直ぐの所にあります。

 本州~九州の日当たりの良い谷間などに生える落葉高木です。サクラの仲間です。樹皮は灰白色で光沢があり、淡褐色の横長の皮目があります。新枝は灰白色です。葉は長楕円形で先端は尾状に長くとがり、基部はくさび形です。ふちは波打ち、やや浅い鋸歯があります。蜜腺は葉身の基部にあります。花は葉の展開後、総状花序に白い花がブラシのようにつきます。シウリザクラは花序枝の下部に3~5個の葉がつきますが、イヌザクラは花序枝の下部に葉をつけません。

 和名「犬桜(イヌザクラ)」は、サクラに似ていますが、一般のサクラとは異なることからつけられました。犬は有用な植物に似ているけれど役に立たないという意味があります。 

 シウリザクラ(バラ科) 園内入って直ぐのミヤマカスミザクラの側にあります。

 中国大陸(東北部)、ウスリー、樺太、南千島に分布します。日本では、北海道、本州の中部地方以北、隠岐の島に分布し、山地の川沿いや谷間などに生育する落葉高木です。サクラの仲間です。樹皮は淡紫褐色~灰褐色で、縦の裂け目や、裂け落ちがあり、香気を発します。葉は互生で蜜腺が葉柄の上部につきます。葉身の先端は尾状にとがり、基部は心形です。花は葉の展開後に咲き、新しい枝の先に総状花序をつけ、多数の淡黄色を帯びた白色の5弁花をつけます。花序枝の下部に3~5個の葉がつきます。イヌザクラは花序枝の下部に葉をつけません。

 和名「朱利桜(シウリザクラ)」は、アイヌ語からきていると言われています。

 

ウワミズザクラ&ミヤマザクラ

 昨日ウワミズザクラが開花しました。そして、今日は14時で24.5℃。気温の上昇に合わせウワミズザクラザクラの開花が一気に進みました。合わせて、ミヤマザクラが開花しました。それぞれの写真を紹介しますが、是非、ご来園のうえ、本物をご覧ください。上2枚がミヤマザクラ、下2枚がウワミズザクラです。

 本園のシンボルであるミヤマカスミザクラは、風に吹かれると、花吹雪となっています。

ガイドウォーキング&山形市役所ウインドアンサンブル

 ゴールデンウィークも後半を迎え、ぬけるような青空のもと、今日は1000人を超す今シーズン最高の入場者数となりました。今日も行ったガイドウォーキングには、約30名が参加してくださいました。リピーターの方もいらっしゃれば、初めて参加された方、子どもさんもいらっしゃいました。参加された方からは、参加してよかったの声をたくさんいただいています。ゴールデンウィークの7日(日)までは、毎日行っていますので、是非ご来場のうえガイドウォーキングにご参加ください。

 また、今日は、山形市役所ウインドアンサンブルによるコンサートも行われました。4/30山形交響楽団、5/3丹波恵子さん、そして、今日の山形市役所ウインドアンサンブルと、「自然と音楽の饗宴in野草園」にふさわしい素敵な音色を響かせていただきました。参加いただいた方も、自然の中で聞く生の歌声や演奏に魅了された3日間となったのではないでしょうか。

開園日について

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