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カツラの雄花と雌花を今観察することができます

カツラ(カツラ科) 「野草の丘」「東トイレの前」は雄株です。 雌株は「スワンヒルの庭」と「つつじの丘」の間にあります。

北海道から九州まで日本全国の山地に分布します。ブナ林域などの冷温帯の渓流などに多く見られる落葉高木です。雌雄異株(しゆういしゅ)です。早春、葉が出る前に葉腋に小さな花を開きます。花弁も萼もなく、基部は苞に包まれています。雌花には3~5個の雌しべがあり、柱頭は糸状で淡紅色をしています。雄花には、多数の雄しべがあり、葯はやはり淡紅色です。秋、カツラの枯れ葉は甘い芳香がします。

 和名「桂(カツラ)」は、香りが出る=香出(かづ)るが名前の由来という説があります。

 材は丈夫で腐れにくく、軽くて柔らかく加工しやすいうえ、狂いが少ないので、家具や将棋盤、囲碁盤に利用されています。

 

「ひょうたん池」「クリンソウの谷」周辺もにぎやかになってきました

 「ミズバショウの谷」のザゼンソウとミズバショウは、本園で大人気の植物ですが、「ひょうたん池」「クリンソウの谷」周辺でも様々な植物を見ることができます。料金所入ってすぐの場所でもあり、自然学習センターまで30分ほどでまわることができます。トガクシソウ(トガクシショウマ)も咲き始め、カタクリも5分咲きとなって、華やいできました。

コシノカンアオイが1つだけ咲きました。

コシノカンアオイ(ウマノスズクサ科) 藤棚と④標識の間のスギの木の根元にあります。

 福井県から山形県にかけての日本海側の山地に分布します。日本固有種の常緑多年草です。根茎は暗紫色(あんししょく)をし、短いが太く、地上を匍匐(ほふく)します。葉は長い柄があり、長さは6〜12cmで、卵状広楕円形または卵状ほこ形というよりハート形といった方がわかり易いでしょうか。葉には光沢があり両面とも無毛、斑紋があるものとないものがあります。

 花は3月末から6月初旬頃開花し、全体が暗紫色です。内面に縦に隆起した15本程のひだと約7本の横ひだが発達し、格子状になっています。

 カンアオイの仲間は江戸時代には諸国から採集され、大いにもてはやされ栽培された時代があったそうです。

 ギフチョウの幼虫の食草となりますが、本園にはギフチョウはいません。

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