観察日記

ワレモコウ 吾亦紅 バラ科の花です

 ワレモコウが咲き始めました。秋の花として親しまれている花で、野草園では主に七草の庭で見ることができます。源氏物語にも登場するほど昔から親しまれている花ということですが、「バラ科なの?」と感じる方も多いかもしれません。花穂をよく見てみると、上から下に咲いていくようです。ぐっと近づいて接写で撮影すると、ひとつひとつの花が分かると思います。華やかさはありませんが、その形、その色に味わいを感じる方が多い花です。

サンショウの果実が赤くなってきました

 雌雄異株のサンショウ(ミカン科)の木、緑色だった果実が赤くなっています。実がなっているので、もちろん雌の木です。実の大きさはわずか3㎜程ですが、たくさん集まって付いているのでよく目立ちます。

 秋が深まってくると、赤い果実が裂開し黒い種子がでてきます。それまでには、もうしばらくかかります。試しに一粒かじってみようなどど思わない方がいいかもしれません。辛くて舌がしびれ、しばらくの時間耐えることとなります。

「ひょうたん池」の西側、№3番の北直ぐの所の切り株の間にムカゴイラクサが生えています。

ムカゴイラクサ(イラクサ科)

 北海道、本州、四国、九州に分布します。国外では、朝鮮半島、中国大陸に分布しています。山中の樹下に生える多年草です。葉腋につく褐色の珠芽(むかご)で繁殖します。茎は直立し、高さ50~60cm位。葉とともに触れると痛い毛が生えています。葉は互生で長い柄があります。夏、茎の下方の葉腋から雄花の花序を、茎の先端の花序から雌花の花序を出します。雄花は緑白色で萼片4~5です。雌花は淡緑色で萼片は4裂します。

 和名「珠芽刺草(ムカゴイラクサ)」は、葉腋に珠芽(むかご)をつけることによります。

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