キク科の植物オケラが咲き始めました。名前だけを聞くと「昆虫のケラ」と間違えてしまいそうですが、正式な植物名です。漢字で書くと「朮」、あまり見かけない漢字です。根を乾燥したものはお正月の屠蘇散の材料になるようです。そのほか、様々な場面で利用されてきた植物で、オケラという植物名は万葉時代の「ウケラ」という植物名が転じたものだと言われているようです。
目立つ花ではありませんが、近づいてよく見ると、総苞の周りに魚の骨のような形をした苞があります。まるで魚の骨で囲われ守られているような印象を受けます。なかなか面白いつくりの花です。雌雄異株。