観察日記

「ロックガーデン」東通路で、フシグロが咲き始めました

フシグロ(ナデシコ科) 

 北海道から九州までに分布します。国外では、アムール、ウスリー、中国の東北部、朝鮮に分布します。原野や山地に生える2年草です。茎は数本束生し、高さ80cm位、直立し、無毛で暗紫色の節があります。葉は節に対生し短い柄をもちます。夏、茎の先、及び葉腋から分枝した上に花柄を直立させ、白色の小花を輪生状につけます。萼筒(がくとう)は浅く5裂し、10本位の紫色を帯びた脈があります。花弁は5であまり目立たず、小さく先端が2裂します。雄しべ10、花柱3です。

ノコンギクの淡紫色の花が写真にすると白っぽくなってしまう

ノコンギク(キク科) 「ロックガーデン」登ってすぐ、「ひょうたん池」の西側、「七草の庭」の西側などにあります。

 本州から九州にかけて分布します。山野に普通に見られる野菊です。草丈は50~100cm、茎頂に径2.5cm程の淡紫色の花を多数咲かせます。中心部に黄色の筒状花、周囲に淡紫色の舌状花が1列に並びます。本種はユウガギクに比べて、葉の表面に毛があるのでザラついた感じがします。

 淡紫色(たんししょく)の花がAUTOで撮るとどうしても白っぽくなって、ユウガギクの花と区別がつかなくなってしまいますが、ホワイトバランスを様々に設定して撮ってみました。パソコン越しで、ノコンギクの色がうまく表現できているでしょうか。

イヌハギ 植物名にイヌが付くと・・・

 イヌハギ(マメ科)が、ひっそりと白い花を咲かせています。植物名にイヌが付くものは多いのですが、本物に対して役に立たない事や美しくないというときに、イヌ〇〇という名前が付けられるようです。その植物に対しても、イヌに対しても大変失礼なことだと感じる方が多いかしれません。

 さて、イヌハギはどうでしょう。新牧野日本植物図鑑にはこう書いてあります。『犬萩の意味で、ハギに比べて花は小形、植物体は多毛のため、鑑賞の価値がないのでイヌハギと名付けたものであろう。』

 そんなイヌハギですが、河川敷や海岸近くの砂地の開発が進んだことから、絶滅危惧種になっています。山形県でも絶滅危惧Ⅱ類に指定されており、絶滅が心配されている種である。園内の花は、まもなく終わりになります。 

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