観察日記

キタコブシ 果実と来春の花芽

 キタコブシ(モクレン科)の果実が目立ってきました。袋果が集まった集合果です。あとひと月ぐらいたつと裂開して赤い種子が顔を出します。果実の様子を見ると「握り拳」に似ているので、植物名の「コブシ」という名前が理解できます。花からは植物名が想像できませんでした。ようやく納得という感じです。

 さて、よく観察すると毛皮のようなものを身にまとった来年の花芽を見ることができます。花が咲くのは来年の春、7か月以上も先のことなのに準備がいいですね。今年の果実を実らせながら来年の花の準備をする姿、見習いたいものです。

ユウガギク 秋の気配

 野菊などという言葉をあまり聞かなくなって久しいような気がします。秋の気配が少しずつ感じられるようになって、ユウガギク(キク科)が咲き始めています。直径2~3cmほどの白い清楚な花が、あちらこちらで見られるようになるのも間もなくです。少し遅れて、ノコンギク、アキノノゲシ、ゴマナ、シオンなども咲き始めます。

ウワミズザクラの果実 色づく

 5月中旬に真っ白い花を咲かせたたウワミズザクラ、その果実が色づき始めました。緑色だった果実は、橙色から赤色、そして、黒色に変わっていきます。真っ白い花が咲いていた時期から3ヶ月、色づいていく果実の様子もまたとても綺麗です。果実酒にすると、香りよく色も美しいようです。

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