これまで、青や紫の実がなって、花が咲いていたのだろうと想像しかできませんでしたが、今日ようやく撮影に成功しました。実の艶やかさに比べて、花は何とも地味だったのが予想外でした。小さな2mm程の淡緑白色の花でこれまで見過ごしてきたのに納得しました。自然学習センター西側の電気施設(キューピクル)のフェンスの金網につたっています。
観察日記
タチフウロ開花
タチフウロ(フウロソウ科)がロックガーデンに咲いています。山地の草原や林の縁に生える高さ50cm前後の多年草です。葉は掌状に5~7裂し、裂片はさらに細裂します。淡紅紫色の花弁には濃紅色の脈が見られます。
3cmほどの花を通路脇で見ることができるのですが、数は少ないので通り過ぎてしまうこともあるかもしれません。ゆっくり注意深く探しながらロックガーデンを歩いてみてください。
8月11日は山の日 結城哀草果の歌碑
野草園内「水草の池」入口近辺に、山形市の歌人・随筆家 『結城哀草果(1893‐1974)』の歌碑があります。山形市菅沢地区出身で、偉大な歌人『斎藤茂吉』に師事しアララギ派の歌人として活躍しました。園内に歌碑があることはあまり知られていませんが、野草園開園の年(平成5年 1993年)哀草果生誕100年の年であったので園内に歌碑が設置されました。
「太平洋に日は昇りつつ朝日岳の大き影日本海の上にさだまる」
昭和25年、哀草果が58才の時、仲間7名とともに8月8日から12日まで5泊6日で朝日連峰を縦走。その最終日に大朝日岳(1870m)山頂でご来光を仰いだ時の作品。
《大意》太平洋に昇る太陽を待っていると、奥羽山脈に接する水平線から太陽光が大朝日岳に射してきた。振り返ると、今自分が立っている大朝日岳の雄大な影が日本海上にピラミッド状に映っている。