観察日記

7月1日 野草園の花々

 梅雨が明け、山形も真夏のような暑さになってきました。野草園は標高が約550mあり、山形市街地より数度くらい気温が低くなります。4月中旬から5月にかけてほど花は多くありませんが、丁寧にまわってみると色々な植物に出会うことができます。

カキラン開花

 カキラン(ラン科)が、クリンソウの谷に咲き始めました。山野の日当たりのよい湿地や沢沿いなどに自生しますが、生育できる環境が減少し絶滅が心配されています。柿色の美しい花が魅力です。

ウツボグサ開花

 学習センター東側登り口の所にウツボグサ(シソ科)がたくさん咲き始めました。丁寧に見てみると、シロバナも混じっています。近づいてよく見ると、なるほどシソ科の花らしい形をしています。名前の由来は、海にすむ魚ウツボの名前の由来と同様です。細長いの花穂の形が、武士が弓矢を入れて背負った道具である靫(うつぼ)に似ていることに由来しています。植物の名前の由来は、本当にいろいろあります。

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