観察日記

シャガが2年ぶりに咲きました。ヒメシャガと見比べてください。

シャガ(アヤメ科)「ミズバショウの谷」沿いの道路わきにあります。

 常緑性の多年草です。根茎は横に這います。葉は常緑で扇形に列生します。花は淡い紫色、表面にオレンジ色の突起物ができてその部分を囲むように青紫色の斑点が入ります。花は短命で一日でしぼんでしまいますが、次々と新しい花を咲かせます。元々は中国原産で古くに日本に渡来し、野生化したと言われています。タネができない性質(不稔性)です。

ヒメシャガ(アヤメ科)「マグノリア通り」「ロックガーデン」にあります。

 中国原産です。北海道西南部、本州、四国、九州北部に分布しています。丈夫で耐陰性にも優れています。シャガに比べてやや小型です。株はランナーで増えます。細長い葉を株立ちさせ、初夏に大き目の淡紫色の花を咲かせます。花茎の高さは30cm以下です。外花被片の中央は白色で、紫色の脈と黄色の斑紋があり、とさか状の突起があるのが特徴です。常緑のシャガとは違い、葉は冬には枯れてしまいます。

ヤマシャクヤクの花にフタスジヒロカタハナカミキリがきていました

フタスジヒロカタハナカミキリ(カミキリムシ科)  「マグノリア通り」のヤマシャクヤクにいました。

 今年、2度目の出会いでした。昨年は、ヤマシャクヤクの花の中を覗くと結構な確率でいましたが、今年は少ない出会いでした。

 体長16〜18㎜。体型は太短く、頭部と前胸背板は黒色です。上翅は黄色でいくつかのやや大きな黒斑があります。成虫は5〜6月に出て、ヤマシャクヤクの花粉などを食べるそうです。フタスジヒロカタハナカミキリは山形県では準絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。

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