観察日記

ルイヨウボタンとルイヨウショウマ

 ルイヨウボタン(上段写真)とルイヨウショウマ(下段写真)が咲いています。漢字で書くと、類葉牡丹、そして、類葉升麻。類葉とは似ている葉のことです。ルイヨウボタンの葉は、ボタンの葉に似ています。そして、ルイヨウショウマの葉は、サラシナショウマの葉に似ています。そんなことを考えながら、改めてふたつの植物を観察してみましょう。ルイヨウボタンは藤棚付近などで、ルイヨウショウマは大平沼東側東屋付近で見ることができます。

クルマバツクバネソウが深樹の小径で咲いています

クルマバツクバネソウ(シュロソウ科)

 日本では、北海道、本州、四国、九州に分布し、世界では、朝鮮、中国、千島、樺太、シベリアに分布します。山地帯から亜高山帯の林下に生育する多年草です。茎の高さは20~60cmです。葉は輪生し、葉身は倒披針形で、先端は鋭くとがり、葉柄はなく、葉の縁は全縁になります。茎の先端に花柄を長く伸ばし、1個の淡黄緑色の花を上向きにつけます。果実は液果で、秋に羽根突きの羽子(はご)に似た実が黒紫色に熟します。

センボンヤリが「ロックガーデン」の山頂付近の岩の側で咲いています

センボンヤリ(キク科)

 北海道、本州、四国、九州に分布しています。国外では、南千島、サハリン、シベリア、朝鮮半島、中国大陸に分布します。山野に見られる多年草です。 頭花には春型と秋型があります。根茎は短く、葉は束生し、裏面には白い軟毛があります。春に花茎を出し、頭状花序をつけます。舌状花は白色、裏面は淡紫色です。花が終わると葉が急に大きく育ちます。秋型の花茎は高さ30~60cmで、小さいながら千本槍の様相を見せます。花茎には線形の小葉が多数つき、頭花は、自家受粉する閉鎖花で筒状花のみからなります。痩果の冠毛は茶褐色です。ムラサキタンポポともいいます。

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