観察日記

エビガライチゴの蔓の腺毛が目を引きます 

 「ひょうたん池とミズキ林の間」のエビガライチゴ(バラ科)の様子です。開花状況を6/17の本園HP(ブログ)でお知らせしていますので、そちらも合わせてご覧ください。

 葉がほとんど落ち、腺毛が密集している蔓の様子がよくわかります。大きな刺の威力は健在で触れると痛いのですが、それ以外の部分は全体的に柔らかくなっているように感じました。葉の裏側が白いためウラジロイチゴとも呼ばれますが、葉脈にわずかに棘が残り、冬芽も見ることができました。

葉も実も光ってます・・・カリン(バラ科) 

 「薬草コーナー」のカリン(バラ科)です。「吉林の庭」にも1本あるのですが、こちらは実がなりませんでした。

 原産は中国東部で、日本では東北地方以南の本州、四国、九州で植栽されています。日本への伝来時期は不明です。適湿地でよく育ち、耐寒性がある落葉高木で、5枚の花弁からなる白や淡紅色の花を咲かせます。葉は互生し、倒卵形ないし楕円状卵形で、先は尖り基部は円く、葉縁に細鋸歯があります。未熟な実は表面に褐色の綿状の毛が密生し、成熟した果実は楕円形か卵形をしており黄色で大型です。トリテルペン化合物による芳しい香りを放ち、果実はカリン酒などの原料となります。

 「薬草コーナー」のカリンは豊作です。朝日を浴び、葉も実も光っていました。実は洋ナシに似て美味しそうですが、硬く渋く生食にはむきません。玄関や車中に置いた経験はありませんか。人工的なにおいでなく自然の香りが漂い、何とも言えない幸せな気分になります。

  

まっすぐ天にむかって・・・ ホオノキの冬芽

 「自然学習センター西側」のホオノキ(モクレン科)です。

 ホオノキの冬芽には、葉を収めている葉芽(ようが)と、花と葉の両方を収めている混芽(こんが)に分けられるということで、写真に収めてみました。明確な区別がつきにくい冬芽もあるのですが・・・。

 葉芽は、高い場所を確保し効率よく日光を受けるために、細くて長い枝についているようです。混芽は、大人の手のひらに余るほどの大きな花と重い実を支えるために、太くて短い枝についているようです。 

 冬芽も枝も、まっすぐ天にむかって伸びています。

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