ヤマグルマ(ヤマグルマ科 別名トリモチノキ)の花が咲いています。ひとつの花序に10~30ほどの花がが付きますが、花弁も萼もない不思議な花です。葉が枝の先に車輪状に集まってつくことからこの名前があります。山形県以南に自生します。
観察日記
エビネ 林内に咲く
杉林内の小道の脇にエビネ(ラン科)が咲いています。漢字で書くと海老根、地中に連なっている茎と根が海老のように見えることからこの名前があります。でも掘ってみないと見えませんね。山野の木陰、湿り気のある腐葉土などのところに生育する多年生の常緑性地生蘭です。
トリガタハンショウズルが「深樹の小径」の「炭焼き小屋」の向かいで咲いています
トリガタハンショウズル(キンポウゲ科)
本州(宮城県以南)から四国にかけて分布し、山地や丘陵地の林縁や明るい林内に生えるつる性低木です。日本固有種です。茎は淡褐色で無毛です。葉は対生し、1回3出複葉です。両面ともまばらに伏毛があり、有柄です。花は前年枝の葉腋から単生し、鐘形、淡黄白色で、半開の状態で下向きに咲きます。花柄は長さ2~7cm、葉柄より短く、有毛です。萼片は花弁状で4個あります。花弁はありません。雄しべは多数です。痩果は長卵形です。