観察日記

センボンヤリが「ロックガーデン」の山頂付近の岩の側で咲いています

センボンヤリ(キク科)

 北海道、本州、四国、九州に分布しています。国外では、南千島、サハリン、シベリア、朝鮮半島、中国大陸に分布します。山野に見られる多年草です。 頭花には春型と秋型があります。根茎は短く、葉は束生し、裏面には白い軟毛があります。春に花茎を出し、頭状花序をつけます。舌状花は白色、裏面は淡紫色です。花が終わると葉が急に大きく育ちます。秋型の花茎は高さ30~60cmで、小さいながら千本槍の様相を見せます。花茎には線形の小葉が多数つき、頭花は、自家受粉する閉鎖花で筒状花のみからなります。痩果の冠毛は茶褐色です。ムラサキタンポポともいいます。

小さな可愛いリンドウ フデリンドウ開花

 フデリンドウが園内至る所で見られるようになりました。野草園では初夏に見られる小さなリンドウの仲間です。高さ5~7cmほど、花の大きさは1~2cmほどですので、よく探してみてください。蕾の時は書道の筆にそっくりです。日がかげるとすぐに花を閉じてしまいます。見たいときは晴れの日に限ります。

ミツガシワ 氷河期の生き残り 

 大平沼にミツガシワが咲いています。3枚ある葉の形が柏の葉に似ているので、ミツガシワという名前が付いています。真っ白い花には縮れた毛がたくさんついています。氷河期に南の方に生息域を広げましたが、地球が暖かくなるにつれ主に北半球の寒冷地に残ったといわれています。氷河期の生き残り、氷期遺存種です。

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