オオヤマザクラが開き始め、いよいよ野草園はサクラの季節に入りました。山形市の街のサクラが散り始めるころ野草園のサクラが咲き始め、街のサクラが終わるころに標高550m程の園のサクラが見頃となります。園内には20種類以上のサクラがありますが、今咲いているのは3種類、ジュウガツザクラ、オクチョウジザクラ、オオヤマザクラです。間もなく、ソメイヨシノ、エドヒガンが咲き始めます。5月いっぱいいろいろなサクラを見ることができます。
観察日記
コチャルメルソウを見つけました
コチャルメルソウ(ユキノシタ科) 「藤棚」の西北、ワサビが生えている所の土手の上 要長靴。
柵の中なので写真撮影は難しい。見たい方は、自然学習センター職員に要相談。
本州、四国、九州の暖帯に分布し、山地や谷川の湿地などに生える多年草。日本固有種。花後、走出枝で繁殖します。根生葉は長柄、まばらに腺毛があります。葉は長柄があり幅2.5~7cm。花は春、花茎は高さ8~18cmで、5花弁で羽状に7~9裂します。花柱は分枝しません。種子は緑褐色から褐色で表面に突起はありません。本州にはやや背が高く、走出枝を出さないチャルメルソウが分布しています。
和名「小哨吶草(コチャルメルソウ)」は、チャルメルソウの仲間で草丈が低いためです。チャルメルとは熟した果実が開いた様子が、楽器のチャルメラ(哨吶)に似ていることから命名されました。楽器のチャルメラとは「明星ラーメンのチャルメラ」のチャルメラおじさんが吹いている楽器です。
ハシリドコロが開花しました。
ハシリドコロ(ナス科) 「藤棚」西側にあります
本州から四国・九州にかけて分布しています。山地の谷間に生える多年草です。地下茎をひき、茎の高さは30~60cmで直立。葉は互生し柄があります。春、葉腋に長い柄をもつ暗紫色の1花を下向きにつけます。萼は短い筒状で、5つに裂け緑色。花冠は鐘形で先は浅く5裂し内側が淡緑黄色で外側が暗紫色です。地下茎に猛毒があります。
和名「走野老、莨菪(ハシリドコロ)」は、食べると錯乱して走り回ること、また、根茎がトコロ(野老)に似ていることからついたようです。