観察日記

ウラジロヨウラクの冬芽は1cm程で太っています

 本州中部以北の山地に生える落葉低木。葉の表面は薄い緑色、裏面は白色を帯びていて、枝の先に集まって輪生状についています。枝の先に花柄を数本出して、筒状鐘形の花が垂れ下がります。萼片は5個で、花は淡紅紫色で筒の先は浅く5裂します。花も茎も、粉を吹いた感じがするのが特徴です。

 和名「裏白瓔珞」は、花の様子が仏像が身につける装身具(瓔珞・ようらく)に似ていること、葉の裏が白いことからついています。

ヤマグルマまだ紅葉せず

 「スワンヒルの庭」の西側のヤマグルマが例年だと10月末から紅葉がはじまるのですが、今年はまだ紅葉になっていません。本園では、昨年11月11日に初雪でしたが、今日、11月17日現在で、最低気温が氷点下を下回らない日が続いていて、初雪もまだです。紅葉が始まらないのは暖かいせいなのでしょうか。

 

ヤマグルマ(ヤマグルマ科) 

 日本では、本州(山形県以南)、四国、九州、琉球、伊豆諸島に、東アジアでは、台湾、朝鮮半島南部に分布します。山中に生える落葉樹で幹は直立し、高さ17m位になります。葉は枝先に集まってやや輪状につき、長柄があり、革質で光沢があります。春枝先に総状花序を出し、黄緑色の両性花を開きます。苞(ほう)(蕾(つぼみ)を包むように葉が変形した部分)は早く落ちます。花柄は長く、花被はありません。雄しべは多数で葯は淡黄色。心皮(「花」の各要素は「葉」の変形と考えられ、雌しべを構成する「葉」を「心皮」(しんぴ)といいます。)は5~10。樹皮から鳥もちを作ります。トリモチノキともいいます。

アオハダの実 落葉した木に鮮やかに

 アオハダ(モチノキ科)はすっかり落葉し、黄葉が綺麗だった葉がすっかりなくなっています。そして、一際鮮やかに見えるようになったのがアオハダの実です。9月の頃の、緑の葉の間に見え隠れする赤い実も綺麗でした。また、10月の、黄葉の中に見える赤い実も素敵でした。11月の、落葉した後のアオハダの実もまた見ごたえがあります。

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