山形の市街地も初雪を観測した11/27 野草園は雪に覆われました。そんな中で雪を被った赤い実が綺麗です。ツルウメモドキ、カンボク、アオハダ、イイギリの実に積もった雪、気温が上がるとすぐに解けてしまいます。明日は無くなってしまうのでしょうか。
観察日記
アキニレ 黄葉とたくさんの翼果
おおかたの樹木が落葉している中で、「スワンヒルの庭」周辺にあるアキニレ(ニレ科)の黄葉を見ることができます。近づいて見ると、黄色くなった葉の間にたくさんの実を付けています。実は風散布型で、翼が付いていている翼果です。風によって遠くに飛んでいくようにできています。
「ミズバショウの谷」にはハルニレ林がありますが、主に北日本を中心にした寒冷地に自生するのがハルニレです。それに対し、主に西日本に自生するのがアキニレです。野草園では、ハルニレと比較して観察することができるようにアキニレも植栽してあります。ハルニレの花は春に開花し、アキニレの花は秋に開花します。このことが、樹木の名前の由来になっています。
11月末 黄葉とたくさんの翼果 風に飛ばされやすいように翼がある実 9月 アキニレの花の様子 10月 アキニレの翼果の様子 白くなった瀧山をバックにアキニレの黄葉が美しい
マルバマンサクの冬芽 花芽は真ん丸
マルバマンサク(マンサク科)の冬芽、花芽は真ん丸の球形でとても可愛らしい感じです。一方、葉芽はトンガリ帽子のような形です。マンサクの名前の由来は、春一番に「先ず咲く」ので、転訛してマンサクという名前になったという説があります。また、マンサクの花がたくさん咲くと豊年満作になるといわれ「満作(まんさく」と呼ばれるようになったとも言われています。
今朝の野草園の様子 雪をバックにした冬芽 花芽と葉芽 11月初めの頃の黄葉をバックにした冬芽 11月初めの頃の冬芽 花芽がいっぱい 3月初めの頃の開花の様子 3月初めの頃の様子 花の形が独特
マルバマンサク(マンサク科)
マンサクが太平洋側に多いのに対して、マルバマンサクは日本海側に多く積雪地に適応したタイプのようです。花はマンサクと同じですが、葉の上半部が円いのが特徴です。線形で黄色の花弁と紫紅色の萼が良く目立ちます。3月から咲き始め、4月上旬頃が見頃です。