観察日記

エノキの黄葉 

エノキの葉が黄葉しています。まだ黄色になりきっていない黄緑色の葉が、今日の青空に映えます。エノキは、多くの昆虫の食樹になっていますが、その中でも国蝶オオムラサキの食樹として知られています。木へんに春と書いて椿(ツバキ)、木へんに夏で榎(エノキ)です。夏ならば多くの葉が茂ったエノキの木陰で休むと涼しくて気持ちいいなどと思う方もいるかもしれませんが、間もなく立冬のこの季節、エノキは黄葉し、そして、落葉します。

キタコブシの冬芽と種子

 キタコブシ(モクレン科)の冬芽が目立つようになりました。園内には、すっかり葉を落とした木とまだ葉をつけている木があります。葉を付けている木には、熟した実が裂けて開き赤い種子が見えるようになっているものがあります。花芽(冬芽)はまるで毛皮のコートを着ているようにふさふさです。寒い冬の間に花芽を守るのに万全の対策のように見えます。この時季、実を観察したり、冬芽を観察するのも楽しいものです。

キタコブシ(モクレン科

低地から山地の落葉樹林内に生える、15m程になる落葉樹です。長い軟毛におおわれた花芽が多数つき、開花と同時に葉が一枚でます。種は糸でぶら下がります。コブシは横向きに咲き、モクレンは上向きに咲きます。コブシは6枚の花弁で、モクレンは9枚の花弁です。キタコブシの花弁基部は紅く、下に1枚の葉が一緒に出ます。タムシバの葉芽は無毛、キタコブシは葉・花芽とも有毛です。

アブラツツジの紅葉もきれいです

  • アブラツツジ(ツツジ科) 「マグノリア通り」や「ツツジの丘」にあります。

 中部地方以北の太平洋側に多い落葉低木。葉は枝の先に輪生状に集まり、表面の脈状には白い短毛があり、裏面は光沢があります。枝先からたくさんの緑白色の小さな花が垂れ下がり、花は壺形でふちは小さく5裂し裂片はそりかえっています。

 和名「油躑躅(アブラツツジ)」は、花の裏面がなめらかで光沢があり油を塗ったようであることに由来しています。

 

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