観察日記

立冬の風景

今日は二十四節気の立冬、暦の上では冬ということでしょうか。今朝の野草園の最低気温は1.5℃、今シーズンまだ一度も最低気温にはなっていません。素晴らしいお天気、穏やかな立冬です。

ヤマユリの実が割れて種子が見えます

野草園7月の人気植物、ヤマユリの実が割れて種が見えています。一度に種がこぼれないようにでしょうか、割れた実の脇には網のようなものがあります。ひとつ割ってみると、種がカードを重ねたように何枚も何枚も入っています。図鑑には300個ほどの種が入っていると書いてありましたが、試しに数えてみると500個も入っていました。翼のついた種子は、割れた実が風にゆれると少しずつ飛ばされていくようです。植物の生存戦略には驚くばかりです。

エノキの黄葉 

エノキの葉が黄葉しています。まだ黄色になりきっていない黄緑色の葉が、今日の青空に映えます。エノキは、多くの昆虫の食樹になっていますが、その中でも国蝶オオムラサキの食樹として知られています。木へんに春と書いて椿(ツバキ)、木へんに夏で榎(エノキ)です。夏ならば多くの葉が茂ったエノキの木陰で休むと涼しくて気持ちいいなどと思う方もいるかもしれませんが、間もなく立冬のこの季節、エノキは黄葉し、そして、落葉します。

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