観察日記

ご来園ありがとうございました

 令和5年度の開園は、本日をもって終了です。8ヶ月間、多くの方にご来園いただきました。ありがとうございました。

 令和6年度は、4月1日の開園です。ザゼンソウ、ミズバショウ、そしてミヤマカスミザクラが皆様をお迎えする準備を始めています。

和名「仙人草(センニンソウ)」らしくなってきました

 「マグノリア通りのオオヤマザクラ下」のセンニンソウです。実に付く綿毛を仙人の髭に見立てたことからついた和名ですが、それらしくなってきました。センニンソウの特徴等は、本園HP(ブログ)の9/2に掲載していますのでそちらをご参照ください。

 タンポポやオキナグサ、クサボタンの綿毛とは、少し趣が異なりますね。

  毒を有し、別名が「ウマクワズ(馬食わず)」と呼ばれ、馬や牛が絶対に口にしないことを意味しています。花の様子や今見られる綿毛からは、ちょっと想像できないのですが・・・。茎や葉の汁は皮膚炎の原因になります。

フユノハナワラビ(ハナヤスリ科)

 「ナナカマドの森北側」「七草の庭の看板付近」「ツツジの丘南西側」で見られます。本州~九州の日向の山野に生えるシダ植物です。栄養葉は羽状に裂けた複葉(下段写真参照)となります。これとは別に基部近くで分枝して立ち上がった“胞子葉”(上段写真参照)があり、これが房状で花のように見えることから、「冬の花蕨(ふゆのはなわらび)」の和名が付きました。秋に葉を出してそのまま冬を越し、初夏に地上部が枯れます。

 ワラビの名がついていますが、ワラビの仲間ではなく、ハナヤスリ科の多年生草本です。ワラビのように食べられるかについて調べてみると、胞子葉の葉柄部分を茹でて食べることができるようです。また、姿が面白いため、栽培されて盆栽とされることもあります。漢方では「陰地蕨(いんちけつ)」と呼ばれ、全草を刈り取って干したものを煎じて腹痛や下痢の薬とします。

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