観察日記

ツルリンドウの実

 「薬草コーナー」と「ミズバショウの谷№㉗から杉林に向かう途中」で、ツルリンドウが実をつけています。紹介した写真は、後者です。多くの実をつけています

 朝鮮、中国東北部と日本の北海道・本州・四国の山地の樹陰に分布する多年草のつる性植物です。茎は細長く地をはい、長さ30~60㎝になります。葉は対生し柄があり、裏面は帯紫色です。秋に葉腋に淡紫色の花をつけ、萼は筒部が短く、5つにさけ、花冠は鐘状で5つに裂けます。液果に長い柄があり紅紫色に熟します。

 最後の写真は、8/20の開花の様子です。薄紫の花が紅紫色の実に、見事に変身しています。

 

子孫繁栄! オオウバユリ

 オオウバユリが園内各所で実を結んでいます。先に紹介した2m程の株は、残念ながら途中で折れてしまいました(最後の写真)。

 1枚目の写真をご覧ください。三角形の種子が、びっしりと詰まっているのが分かります。すごい数だと思いませんか。1つの実には400~600個の種が詰まっているそうです。

オオウバユリは開花後は枯れ、株で生き残ります。では、種による繁殖はどのような状況でしょうか。発芽し1枚の葉を出すと、地下部の鱗茎を成長させます。次第に葉を増やし、そして、開花までには、8年以上が必要だそうです。最低10数年かかるという説もあります。

 

アベマキとクヌギの違いについて「野草の丘」で調べました

アベマキ(ブナ科)クヌギ(ブナ科)   
 関東地方から四国・九州の山地に自生し、西日本では雑木林に普通にみられます。高さ17m程の落葉樹。どんぐりの木。雌雄同株。クヌギに似ていますが、樹皮に厚いコルク層が形成される点と葉の裏面に毛がある点で区別できます。コルク層が厚いために第二次世界大戦中から戦後しばらくの間はアベマキのコルクで代用したそうです。葉は有柄で互生。新枝の基部から多数の黄褐色の小花なのついた尾状花穂を垂れ下げます。新枝の葉腋に雌花の短穂がつきます。
 和名「棈(アベマキ)」は、アベマキは「あばたまき」の意味で、樹皮がコルク層の発達によってあばた状になる様子を意味していると言われます。
 東北地方の岩手県・山形県以南の本州、四国、九州の各地に広く分布しています。沖縄の一部でも植栽可能だそうです。高さ17m程の落葉樹。どんぐりの木。雌雄同株。 樹幹は直立。樹皮は暗い灰褐色で厚いコルク状で縦に割れ目ができます。葉は有柄で互生、長楕円形で周囲には鋭い鋸歯がならびます。完全な枯葉になっても離層が形成されないので、枝からなかなか落ちず、春先まで残っている場合もあります。新枝の基部から多数の黄褐色の雄花の尾状花穂を垂れ下げます。雌花は新枝の上部の葉腋の花穂につきます。
 和名「櫟・椚(クヌギ)」は、国の木(クニノキ)から、クノキ、クニギに訛化したといいます.。
 
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